こちらはシリアルナンバー２４５０です。ボディデイトは２３９８が１０月７日に対して１週間遅れの１０月１４日、ネックデイトは２３９８が１０月２５日に対して２４５０では１０月２０日と５日早いものが装着されています。多分ネックとボディのマッチングが良いものを、いくつか組み合わせてセットしたものと思われます。そしてギターを並べてどんどんシリアルナンバーを打ったのでしょう。ボディデイトを優先して考えると１週間で５０本作っています。このペースだと月に２００本という製造本数は正しいことになります。

このギターもフロントピックアップポケットとピックガードの間に黒いビニールでマスキングしています。パールホワイトに塗られた紙？のシムがはさんでありました。このギターはビブラミュートではなくモズレーになっています。１９６５年１０月製造分からモズレーアームに変わったと思われます。２４００番台は早くとも１１月初旬に発送され、店頭に並ぶのは１２月頃だったのでしょう。ピックガード側のホーンの形状に注目してください。まるでシェイプが違っています。職人によってかなり自由に削っていたことがわかります。