先日モズライトと同じ年式のポルシェ３５６に出会いました。モズライトと同じく最初に見た印象が良かったのです。けしてコンディションがすばらしいというものではありませんでしたが、いろいろな部分が好ましかったのです。この車は３年以上もこの状態でシートがかけられていただけで放置されていました。しかし致命的なさびやクサリは見当たらず改造などもされていないことが購入の決め手になりました。エンジンもマッチングしホイールも純正です。それに当時ファクトリーオプションであった電動スライディングルーフ仕様です。驚くほど安価で入手できた理由は書類がないのです。これはこれで割り切ってレーシング仕様へのコンバートなどいろいろなアイディアが浮かびます。いずれにしてもこういった６０年代のスポーツカーが眠っているのはいまでは日本ぐらいかもしれません。この最終年のポルシェ３５６は次の年６５年には９１１が発表され，６６年からは３５６はカタログリストから姿を消します。より速く快適になった９１１は同時により作りやすく設計されていますが、３５６時代の手作りのよさは失われていきます。これはモズライトにも共通するのではないかと考えます。内装もオリジナリティが高いのが驚きです。